わしき -星月夜-

2021年度21世紀えひめの伝統工芸大賞 優秀賞受賞

21世紀えひめの伝統工芸大賞は県主催で毎年開催されており、県内の伝統工芸や特産品を対象に公募で行われています。

この度、2021年度21世紀えひめの伝統工芸大賞において工芸部門の優秀賞を受賞することが出来ました。

 

わしき-星月夜-は、紙胎漆器と呼ばれる部類の漆器で和紙と漆を組み合わせたうつわです。

和紙を器の形に仕立て漆を浸み込ませることで、繰り返し使い続けることのできる耐水性と耐久性を有しています。

和紙をベースとしているので、薄く軽く落としてしまっても割れることはありません。

 

使用する和紙には、地元西条市で現在でも作られている、周桑手漉き和紙を使用しています。

地元の素材を使った西条ならではの漆器です。

 

工房のある国安も周桑和紙の産地で、昔は多くの紙屋がありました。しかし現在ではライフスタイルの変化などからくる需要の低下により、数件にまで減少しています。

なくなってしまった文化やものというのは、無くなってしまってから元に戻すことはとても難しいことです。

少しでも生活の中で和紙を使う場面を増やしていきたいという想いで「わしき」を制作しています。

 

そんな中で今回のえひめの伝統工芸大賞優秀賞をいただけたことは、とても励みになる出来事でした。

色々なご意見や応援をしてくださった皆様には感謝するばかりです。

 

今後もこれに満足することなく、技術の向上や新たなことへの挑戦を続けていきたいと思います。